買っちまいました。
iPadの新型を買うのは約10年ぶり、iPad第3世代以来です。というかApple製品すらもう6〜7年ほぼ触ってないですな。
そういう人間が勢いだけでM1搭載で話題のiPad Air 5を買ったのでいろいろと試してレビューしていきます。
もくじ
iPad Air 5のハードウェア的なところのレビュー
iPad Air 5を初めて持った私の感想は
「軽い」
見た目だけ見るとずっしりしてるような感じはするけども
ホントに
「軽い」
さすがiPad 「Air」
もちろんタブレットとして軽いというわけであって、長時間片手で持つっていうのはリングフィットアドベンチャーLv.281まで行ったとしてもムリです。
でも10年前、第3世代のiPadを初めて持ったときに感じた重みとは全く違います。iPad Air 5持った瞬間、拍子抜けしてしまいました。「あれ、軽い」ってね。
ちなみにiPad Air 5の重さは463g、iPad 第3世代の重さは650g
まあそういう反応になりますわな。
iPad Air 5のために作られたApple Pencilも最高
今回iPad Air 5と一緒にApple Pencilも買ったんですけどもこれがなかなかいい。
iPad Air 5の側面にペタッと付けられるのでお片付けが楽、なくす心配もそこまでないかな。
少なくともおうちの中でApple Pencilが迷子になるってことはなさそうです。
ただこれだけだったらSurface Pro 6も同じ。
Apple Pencilがすごいのはくっつけるだけでペアリングが完了。いちいち設定画面を開く必要もありません。
しかもくっつけている間は自動的に充電されるので、iPad Air 5側がしっかり充電されていれば Apple Pencilの電池切れの心配はありません。
ここら辺の作り込みはさすがAppleと言いたくなるところ。
Apple Pencilの追従性も十分満足。書いてから実際に画面に線が表示されるまでのラグはほぼありません。
ただApple Pencilは若干反応が良すぎるような気がします。
例えばこの「反」という字の2画目、はらいで終わるはずなのに
ちょっとだけ上にピョンと跳ねてます。画面からペンを離す瞬間も反応してしまったんでしょうかね?
Surfaceペンではそういうことはありませんでした。
どちらも書き心地はいいんですが、個人的には比較的Surfaceのペンが好みかな。
スラスラ書いていけるのがApple Pencil、しっかり書けるのがSurfaceペンといったところ。
iPad Air 5のバッテリー持ち
iPad Air 5には処理が高速かつバッテリー持ちがいいとうわさされているM1チップなるCPUが搭載されているらしいのですけども
実際のところはどうなんでしょうか?
とりあえずAmazonプライムビデオでも見てみましょうか。
バッテリー残量99%の状態で某クソアニメをHD画質で視聴してみました。Wi-Fi通信で輝度はちょうど半分ぐらい。
この条件で1話約24分再生すると4%ほど減っておりました。
ということは単純計算でマックス充電してれば8~9時間は連続でAmazonプライムビデオを見ることができるということになります。
特急オホーツクで札幌から網走まで6時間ぐらいなので、北海道の東から西へ行く間ずっと見てても大丈夫。
少なくとも十分な電池持ちであることだけは分かるはず。
iPad Air 5で原神やってみたらバッテリーはどうなるか?
ゲームの動作に関しては下の方で詳しく書きます。
ゴリゴリに3Dの描画をする原神をプレイしたところ15分で約5%のバッテリー消費となりました。
フル充電で始めたら約5時間はプレイできるということ。単純計算でね。
タブレットPC自体ほとんど最近は触ってないのでこれが長いのか短いのか判断しにくいところではありますが
まあ5時間連続でゲームやる人は...ほどほどにしときましょ。
iPad Air 5でOfficeアプリを使って仕事ができるか?
iPad Air 5には最初から無料で使えるOfficeアプリが入っています。
Microsoft Office互換のアプリが最初からiPad Air 5に入っています
・Keynote(≒PowerPoint)
・Pages(≒Word)
・Numbers(≒Excel)
毎月1000円程度かかりますが、Microsoft 365のサブスクリプションに登録していればMicrosoft純正のOfficeアプリも使えます。
(iOS版のOutlook、OneNoteはMicrosoft 365に登録していなくても無料で使用可能です)
「そんなことは分かってる。タブレットでどれぐらいのことができるか教えろ」
という声が聞こえてくるので、まず結論から。
iPad Air 5とApple Pencilがあれば簡易的な文書作成や編集は可能。だけど作業効率を考えるとPC必須
という結論に至りました。
「簡易的」ってどれぐらいなのか分からん
という方のためにiPad Air 5とApple Pencilだけで約30分で作ったKeynoteをご覧いただきましょう。
iPad Air 5のKeynoteを使って30分でプレゼン作ってみたよ
— えいガジェちょーの管理人/デジモノブログ (@eigadgetcho) April 2, 2022
ブログ用動画です。 pic.twitter.com/NU77ga5RnR
プレゼンを作るうえで必要な文字入力、画像挿入・トリミングは一通りやってみました。ここまでで約30分です。
アニメーション追加にさらに5分ぐらいかかったかな~
上の動画ぐらいのことだったらPCなしでもiPad Airだけでいけます。
ただ込み入ったことをやるのにはやっぱり向いていないなと
写真やOneDriveなどの外部アプリからの画像の取り込みもいちいちアプリの切り替え作業が必要になって非効率的ですな。
Windowsだったら下のタスクバーからワンクリックでOneDriveを呼び出せるのに
iPad Air 5だと画面下からスワイプして...OneDriveの画面を出して...画像をダウンロードして...また画面スワイプでKeynoteに戻って...画像を貼りつけて...
パソコンだったら簡単なのになぁと思うことは多々ありました。
Split Viewで別のアプリから簡単に画像入れられるでしょ?って言っても、Split Viewにするのもパソコンと比べれば一手間かかります。
時間をかけまくればiPad Air 5だけでもOfficeアプリの作業はできなくはないと思いますが
タイムイズマネー的に考えればやはりPC必須です。
iWorkのインスタントアルファが優秀
iOSのOffice互換アプリのKeynote、Numbers、Pages(これらを合わせてiWorkって呼ぶらしいです)で使える
インスタントアルファという画像の自動切り抜き機能が結構優秀で使えます。
Apple Pencil(指でもOK)で画像の背景を数センチなぞると、背景っぽい部分を自動的に認識して消してくれます。
背景がほぼ同じ色でないとうまく認識してくれませんが、手間をかけることなくこんな感じにしてくれます。
多少あらは目立ちますがほんの数十秒でこれができれば十分です。
こんなアプリがiPadを買えば無料で使えるのか...すばらしい。
iPad Air 5で電子書籍を読んでみようとしている方へ
iPad Air 5のキレイで大きなディスプレイで電子書籍を楽しみたいという方
結論から言うと
活字を読むのはやめとけ。でも雑誌は最高にGood!
まずiPad Air 5で活字の本を読もうというのはやめた方がいいです。ムダに疲れます。
単行本のサイズと比べるとこの通り。活字を読むにはiPadはデカすぎです。
デカすぎると字を読むのに目線を上下に大きく動かす必要があります。
細かい動きとはいえこれが結構なストレスになりますし、目が疲れます。
Xperia 1ⅱの長さが活字を読む限界ですな。これ以上は確実に読みづらい。
逆に4.7インチのiPhone 7やもっと小さいRakuten miniは文字サイズさえ調整すれば非常に読みやすいです。
目線の移動がほぼないのでね。
実際の単行本サイズより小さいサイズの端末なら活字を読むのにイイ感じですが
それ以上となると目線移動が大きくなるので疲れます。もちろんiPad Air 5も例外ではありません。
だけど雑誌となると話は別。
画面が適度にでかいので主に写真を見て、必要な部分だけ短い文章を読むっていう雑誌なら
iPad Air 5で読むのに最適。
dマガジンとか契約したらずっとガジェット系雑誌読んでるかも。AmazonのPrime Readingもいいね。
雑誌を読むとなると活字ではなかなか読みやすかったRakuten miniは逆に読みづらくなります。載ってる写真すら何が写ってるかよく分かりません。
ここは大画面で高画質なiPad Air 5に軍配があがります。
ただ活字にせよ、雑誌にせよ長時間手で持って読むというのは非現実的。
いくらタブレットとして軽いiPad Air 5とはいえ、例えば電車の中で立って読書なんてことはキビしいです。
リングフィットアドベンチャーでバンザイプッシュを約1万回やった人間でもキツイ
ベッドにiPad Airを置いてうつ伏せで読むとか、新幹線で席に座って両手に持って読むとか
腕に力がかからないようにしないと数分で疲れちゃいます。
高性能なM1チップとやらを搭載したiPad Air 5でゲームしようぜ
みなさんお待ちかね、ゲームのお時間です。
こういった端末に負荷をかけるテストは人気の衰えがみえないウマ娘をよく使ってるんですが
今回は志向を変えて「原神」でやっていきます。こっちの方がゴリゴリに3Dの描画をやってそうですし。
M1搭載のiPad Air 5の真価を発揮してもらいましょう。
ということでゲームスタート。画質は「高」でやります。これがデフォルト設定らしいので
京都にあるゲーム会社の某ゼルダの伝説の雰囲気のあるゲーム。それだけ端末に描画能力がないと動かないってことですな。
序盤に出てくる街でとりあえずプレイしてみます。
ゲーム専用機に匹敵するレベルの描画能力です。
ごくごくたまに一瞬カクついたり、影の表現がぎこちない部分もありますが
ゲームプレイには全く影響しないレベル。これで5時間ぐらいバッテリー持つってすげーな。
ちなみにこちらはNintendo Switchでゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドをプレイしている様子。
比較対象としては少しおかしいわけですけども
M1搭載のiPad Air 5での原神もNintendo Switchのゼルダも同じ快適さでプレイできています。
性能には文句なし。なにがどう変わったのかはよく分からないもののM1チップ結構いいっすよ。
値段は張るけどiPad Air 5は最高峰のタブレット
まだまだいろいろと検証していきたいんですが、とりあえず最初の2周間ぐらいで感じたことを書いてみました。
仕事するにしても、遊ぶにしてもとりあえずこれ買っとけば問題ありません。
ただ問題は値段。今回買ったのが256GBモデルWi-Fi版で92800円
Apple Pencilが新品で買うと約16000円(今回は中古で衛星ちょっと安く買えたけどね)
トータル約11万円。これで最高峰のタブレットPCをゲットできると。
これだけの性能でAppleブランドなら納得の値段ではあるんですが
動画見るだけ、音楽聴くだけなら安めのAndroidタブレットでも十分実現できます。
ゲームがやりたければPS4とか買ったほうがいいんでねぇかとも思います。
11万円はポンと出せる金額ではないのでぜひ買う前によくご検討を。でもiPad Air 5は最高峰のタブレットだよ。
2023/1/27 追記 M1搭載のiPad Proに買い替えました。詳細はこちらをチェック!
2023/2/1追記 さよならiPad Airくん