
Pixel 9 Pro を購入して約半年が経ちました。
「安くしてやるからPixel 9 Pro買え」
ってムーミンから言われた気がしたので
それまで使っていたPixel 7a からの買い替えを決断しました。
動画視聴やWebブラウジング&カメラ性能的にも
普段使いにはまず困らない十分に満足できるスマートフォンなのですけども
ある日ふと疑問に思ったのです
「このスマホのゲーム性能ってどうなの?」と。
普段、スマホでゲームを本格的にプレイすることはほとんどないのですが
突如その性能の限界を見てみたくなったのです。
今回は、Pixel 9 Pro をゲーミングマシンとしてその実力をレビューしていきます。(もうPixel 10が発売されたというのに…)
もくじ
Pixel 9 ProのAntutuベンチマーク結果

あくまで参考程度の数値ではありますがAntutuベンチマーク計っときましょう。
結果は1,414,003点。詳細は画像をチェックだ


このスコアなら少なくともゲーム以外の用途で Pixel 9 Pro を使うのであれば、まず不満はでないレベル。
なら負荷の高いゲームで遊んだら?Pixel 9 Proのゲーム性能を見ていきましょう。
Pixel 9 Proのゲーム性能をヘビー級タイトルで検証

ということでみなさんお待ちかね。Pixel 9 Pro で実際にゲームをプレイし、そのゲーム性能を検証していきますぞ。今回プレイするのは以下のタイトル
- Persona 5 the PhantomX (P5X)
- ゼンレスゾーンゼロ (Zenless Zone Zero)
- 学園アイドルマスター
どれも3Dキャラクターがグリグリ動く、高いグラフィック性能と処理能力が求められるタイトル。
Pixel 9 Pro のゲーム性能でどこまで動くのか?やってみるよ
Persona 5 the PhantomX (P5X)

Pixel 9 Pro のゲーム性能検証をしようとした最大のきっかけが、『Persona 5 the PhantomX(P5X)』の配信開始。
(とはいえ最近やっとはじめたのですが)
前身の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がこれまでプレイしたゲームの中で最高傑作と信じて疑わないので
その世界観の延長線上のゲームがスマホでも遊べるならプレイしないわけにはいかない
ということでプレイ時の画質設定は「最高品質」かつ60fps。画質には一切の妥協をしない設定で検証していきます
結論:十分プレイ可能
- フレームレート的なお話
通常のフィールド画面ではほぼ60fpsを維持。渋谷の街など人が多い場所でもコマ落ちはほぼありません。
頭のいい開発陣がうまく最適化してくれてるのかなぁ~なんて思ったり
そしてパレス内での戦闘は敵の数や攻撃演出によっては50fpsを下回ることもしばしば、とはいえ大体50~60fpsで動いてくれます。
上の動画内でいえば総攻撃の後のダメージ表示のような明らかなコマ落ちが発生する場面はあるものの気になるほどではありません。
- 発熱に関して
ケースをつけていてもハッキリと分かるくらい本体が温かくなりました。
長時間プレイするなら発熱による性能低下を防ぐためにも、30fps設定でプレイするのが賢明かな。
ゼンレスゾーンゼロ

こちらも家庭用ゲーム機で配信されてもおかしくないレベルの、非常に高いゲーム性能が求められるタイトル。
設定はもちろん、画質「高」の60fpsで検証しました。
結論:動きはする、快適ではない
残念ながら、Pixel 9 Pro のゲーム性能では画質最高設定でのプレイは少々厳しめ。
- フレームレート的なお話
通常の戦闘時のフレームレートは状況にもよりますがおおよそ45fps~50fps
全くプレイできないわけではないものの、少々物足りない感じ。
攻撃をよけた時やSwitchするときのスロー演出で結果的にコマ落ちをごまかせてるなーとか思うのですが
敵の数や攻撃の演出によってはさすがにカクカク感が目立ちます。
上の動画では5~6体の敵と戦闘中で、仲間とのSwitchが発生した時に30fps前半まで落ちています。
Pixel 9 Proの画面が小さいので50fps以上出てればそこまで気になることはないものの、さすがに30fps~40fps前半まで下がるとハッキリとカクカク感を感じるわけです。
正直ゼンゼロをそこまでやってないので、今後どんな敵が出てくるのかあまり分かりませんが
ゲーム序盤ですら最高画質でのプレイは厳しめ。
一応遊べなくはないものの「快適だ」とは口裂けおネエになっても言いませんわよ。
- 画質を下げたとて
画質設定を「中」に落としたとしても、フレームレート的に多少マシになるかなー程度
もちろん60fps貼りつきなんてことはなく、状況によっては40fps台に落ちることもしばしば
そもそも最高のグラフィック設定で遊びたいのであれば、物足りなさを感じるでしょうし
画質を下げたとてぬるぬる動くわけでもない
Pixel 9 Proでゼンゼロは動きはしますが、快適ではないです。ログボもらってちょこっと遊ぶだけなら許容範囲と言えるかな
学園アイドルマスター

このゲームは上2つと比べると負荷が少ないゲーム。
とはいえ最高画質60fpsで動かすならそれなりの処理能力は必要なはず
ということで検証していきます。あまりこういった育成系ゲームはほとんどやらないので
ゲーム序盤であることはすんません
これは60fps貼りついた状態で動作します。
さすがに動きのある場面では数フレーム落ちることはあるものの、体感的には問題なしです。
1つの画面に対して1人のキャラクターしか表示されないのは、処理負荷軽減の対策なのかな~なんて想像しちゃったり。
ちなみにPixel 7aを持っていた時にプレイしたことがあるのですが、その時は最高画質で40~50fpsぐらいしか出ませんでした。
やっぱProは違げぇぜ
Pixel 9 Proはゲームも動く「スマホ」である

今回の検証の結論
「ゲーム目的で」Pixel 9 Pro を買うのはおすすめできない
Pixel 9 Proと同価格帯のゲーミングスマホと比べるとその差は圧倒的
- Antutuベンチマークの差
Pixel 9 Proの価格(キャンペーン価格で約15万円ほど)とほぼ同じ価格のゲーミングスマホASUS ROG Phone 9はAntutuスコアが約300万点
Pixel 9 ProのAntutuスコアが約140万点なのでダブルスコアをつけられています。
- ゲーミングスマホとしてのコスパ
あくまでAntutuスコアは参考数値とは言え、これほどの差をつけられている以上、ゲーム性能だけを見ればPixel 9 Proはコストパフォーマンスのいいスマホとは決して言えません。
Pixel 9 Pro はゲームも動く「スマホ」であって「ゲーム機」ではありません。
ゲームをスマホで画質に妥協することなく快適にプレイしたいと考えるのであれば別の端末を検討するのがおすすめ
繰り返します。Pixel 9 Proは「スマホ」であって「ゲーム機」ではない
ゲーミングPCを買った方が幸せ

そもそも論
今回検証を行ったような、家庭用ゲーム機で配信されてもおかしくないレベルのゲームをプレイするなら
ゲーミングPCを買う方が幸せ。
- おめめの健康的な話
6インチ程度の小さい画面でゲームを長時間プレイするのは、正直おじさんには目への負担が大きすぎます。
しかも操作も画面上で行うわけですから、ゲームの画面はもっと小さくなるわけで...

せっかくの大作ゲーム、大きなモニターでプレイしませんか?
- 同じお金を払うなら
15万円出せば、今回検証したタイトルを少なくともフルHDで十分楽しめるゲーミングPCが手に入ります。
スマホならふとんの中でも電車内でもどこでもできるという利点は十分理解できますが
目の健康とより快適なゲーム体験を考慮するなら、ゲーミングPCがおすすめ
超個人的な Pixel シリーズを推す理由

ここから先はもうどうでもいい話なんですが
わたくしPixelとはPixel 3時代からの付き合いなんです。
(途中数年Xperiaと不倫関係になりましたが)
Pixel 3→4→(Xperia)→7a→9 ProとPixelシリーズを推しているんですがその理由は
ハードウェアもソフトウェアもどちらも Google が作っているから
別に他メーカーが悪いというわけではないのですがこの一体感がもたらす安心感に、お金を払う価値を感じているのです。
Pixelシリーズ、特に7aと9 Proのカメラ性能についても
Pixel推しの大きな理由ですが、これはゲーム性能の話から脱線するので
またいつの日か。