XiaomiのスマートウォッチSmart Band 7 Proが発売されました。
これまでにもSmart Band 7というフィットネス機能が充実したスマートウォッチが同じくXiaomiから販売されていましたが
そのPro版が発売されたということですな。
ということで買っちまいました。キャンペーンでちょいと割引ありで1.3万円です。
今回はSmart Band 7 Proを従来のSmart Band 7と比較しつつ
Pro特有の新機能にも触れつつレビューしていきます。
もくじ
Xiaomi Smart Band 7 Proの外観とか着け心地
見てくださいこの1.5万円とは思えない高級感ッ!
ってことはないんですけども、だからと言って安っぽーい感じもございません。
悪い言い方をすれば面白みのない無難なデザインではありますが
誰がつけてても違和感のない見た目をしています。
つけた感じも普通の腕時計をつけてるのと変わりません。
Xiaomi Smart Band 7とProを比べると
「比較的」Proのほうがちょっと大きなものをつけてるなという感覚がありますが
さほど着け心地に差はありません。
Smart Band 7からProへ移行しても、大きな違和感を感じることはないでしょうな。
Xiaomi Smart Band 7とProの機能比較をするぜ
この約1.5万円のスマートウォッチでなにができるのかということが
みなさま一番気になるのではないかと思うので
これまでに発売されていたXiaomi Smart Band 7と
今回新たに発売されたSmart Band 7 Proを比較しつつ機能を見ていきましょう。
ざっと表にまとめるとこんな感じです。
Xiaomi Smart band 7とSmart Band 7 Proの機能比較 | ||
Smart band 7 | Smart band 7 Pro | |
本体性能 | ||
画面サイズ | 1.62インチ | 1.64インチ |
画面の常時表示(アンビエント機能) | 可能 | 可能 |
ウォッチフェイス(時計デザイン) | 100種類以上 | 150種類以上 |
耐水性能 | 5ATM | 5ATM |
日本語対応 | 未対応 | 対応 |
健康管理 | ||
血中酸素レベルモニタリング | あり | あり |
睡眠モニタリング | あり | あり |
心拍数モニタリング | あり | あり |
歩数計 | あり | あり |
消費カロリー計測 | あり | あり |
フィットネス記録 | あり | あり |
トレーニング負荷の分析・数値表示 | あり | なし |
屋外ランニング時のGPS測位 | なし | あり |
ユーティリティー | ||
Alexa | なし | あり |
天気予報 | あり | あり |
音楽コントロール | あり | あり |
ストップウォッチ | あり | あり |
カウントダウンタイマー | あり | あり |
ポモドーロタイマー | あり | なし |
機能面での大きな違いと言えばGPSとAlexaの有無です。
こまけぇことは続きをチェック!
Xiaomi Smart Band 7 Proのいいところ
まずはXiaomi Smart Band 7 Proをホメていきたいと思います。
画面が大きくなって操作がしやすく見やすい
数値上ではXiaomi Smart Band 7が1.62インチ、Proが1.64インチと
ほんの少しの違いですが
画面の縦が若干短くなり、横がグンと伸びたことにより
表示している情報を見やすくなりました。
例えばSmart Band 7 Proのホーム画面では
電池残量、歩数、心拍数、現在時刻、日付、立った回数、消費カロリーをひと画面に表示させていますが
情報同士が窮屈になっておらず、パッと見で分かりやすいです。
通知の文字もSmart Band 7よりProのほうが大きく表示されて
一行に表示できる文字数もちょっとだけ増加して
見やすい!
そして画面が広いので指での操作もしやすい!
ただこれまでのSmart Band 7もその画面の大きさに合わせて
中のソフトウェアがデザインされているので
見にくいとか、操作しづらいとか、そんなことはありませんのでご安心を。
タッチパネルの感度がいい(ような気がする)
これもあくまでSmart Band 7とProを比較しての話ですが
Proのほうがタッチパネルの感度がいいような気がします。体感の話。
Smart Band 7のレビュー記事内でも書いたんですが、Smart Band 7はごくごくたまに誤動作を起こすことがあります。
といっても意図しない方向へ「若干」スワイプされるというものですが…
Proは数日使ってみて今のところそういった意図しない動作が起きたことはありません。
このSmart Band7とProの違いを動画にしてお見せしたいのですけれども
動画で伝えきれないレベルの小さな違いですので
タッチパネルの感度に関してはSmart Band 7を買おうと、Proを買おうと
心配いりませんのでご安心を。
両方触ってみて「比較的」あくまで「比較的」Proのほうが感度がいいな~と思った次第でございやす。
日本語対応
Smart Band 7 Proは念願の日本語対応。
英語が苦手なおっちゃんでも読める…読めるぞ!
なんでSmart Band 7は日本で正式に販売しているのに日本語非対応なんですかね?
ちなみに通知表示はSmart Band 7、Proともに日本語対応でございますので誤解なきよう。
ただフォントが中華フォントになっているのはご愛嬌。
Xiaomi Smart Band 7 Proの気になった点
ここからはXiaomi Smart Band 7 Proの残念なところをせき・らららに書いていきます。
常時表示(アンビエント表示)が基本的にアナログ時計
まず気になったのが常時表示(アンビエント表示)機能の時計。
常時表示機能とは、Smart Band 7 Proの画面を見ていないときに時計を白黒で常時表示させる機能のことなんですけども
その時計が基本的にアナログ表示になってしまうのですよ。
一応デジタル表示にもできるんですが、
その場合、常時表示時でもデジタル表示に対応したバンドディスプレイ(時計表示のデザイン)を選ぶ必要があります。
ホントは左側のDashboardのデザインがよかったんですが、常時表示の時計はアナログ
しぶしぶ常時表示のデジタル表示に対応したComplex LCD 4を使っています。(これもこれで悪くないけど)
バンドディスプレイと常時表示機能の時計は別々に選びたかったですな。
アップデートで対応できるならやってほしいです。
せっかく150種類以上の中からすきなウォッチフェイスを選べるのに
常時表示がアナログだからという理由で諦めざるを得ないとは
これいかに?
トレーニング効果の数値表示ができない
Smart Band 7の方には1回のトレーニングごとに、どれぐらいの効果が得られたかを数値で表示する機能があるんですが
Proではその機能が削られています。
他にも運動をやりすぎてるのか、やらなさすぎてるのかを評価する機能もSmart Band 7にはあるんですが
やはりProでは搭載されていません。
Smart Band 7 Proでは全体的に運動計測機能が削られているのはちょっと残念です。
自分がした運動を客観的に数値で表してくれる機能はなかなか便利だったんですけどね。なんで削っちゃったんだろ?
ただProのフィットネス機能も全く使えないわけではなく
運動をした時間や消費カロリー、心拍数の履歴などを記録することはできます。
フィットネス重視ならProではなく、従来のSmart Band 7がオススメです。
ちなみにSmart Band 7のトレーニング効果数値表示に関してはこちらの記事でもーちょい詳しく書いてますのでぜひ
ラバーバンドが着けづらく外しづらい
これがXiaomi Smart Band 7 Pro最大の不満点なのですが
バンドをラバー製なのに普通の時計みたいなデザインにしちゃってるので
摩擦でヒジョーに着けづらく外しにくいです。
特に問題は外すとき
下と上のバンドを止めている輪っかを外すのがまあやりにくいったらありゃしない。
摩擦でうまいこと動いてくれません。
多少慣れてきたので最初よりは脱着がしやすくなりましたが...
なぜSmart Band 7のポッチを穴に入れる方式を採用しなかったんでしょうか?
これすごく簡単なのに…
Xiaomi Smart Band 7 ProのGPSとAlexaについて
Xiaomi Smart Band 7 Proの目玉機能はやはりGPSとAmazon Alexaです。
この2つを使ってみた感想も書いときます。
Smart Band 7 ProのGPSの精度と用途
Xiaomi Smart Band 7 ProにはGPSが搭載されています。
このGPSの精度がなかなかいい。
スマホを機内モードにして完全にSmart Band 7 ProのGPSだけで
ウォーキングをしてみましたが
ざっくり5m以下程度の誤差じゃないかと思います。
一部を拡大してみると
記録上ではスターバックスに突っ込んじゃってますが
実際スタバから3mぐらい離れた場所を通っています。
ウォーキングやランニングの記録をするためのGPSとしては十分な性能ですな。
ただこれは屋外でのランニングやウォーキングのときに
通った軌跡を記録するためだけのものなので
Smart Band 7 Pro上に地図を表示して案内させるとかそういうことはできません。
地図とはいかなくても、指定した緯度経度までの直線距離を表示するとかいう機能があったらよかったな〜と思ってしまいます。
この辺はちと残念。
個人的な話、屋外で運動をするってことはあまりなく
おうちの中でリングフィットアドベンチャーが主なので
Smart Band 7 Proに搭載されたGPSを活用することはほぼないでしょう。無念。
ただ日々ウォーキングやランニングをやっているという人には
記録が残せて楽しいし、モチベーションアップにつながるのでは。
記録を見返しつつ「次はこれまで行ったことのないところに行ってみよう」とかするのもいいかも。
Amazon Alexaはタイマー設定機能として使う予定
Smart Band 7 ProにはなんとAmazonの音声アシスタントAlexaちゃんが搭載されました。
ただEcho Showなどのスマートスピーカーように喋ってくれはしません。
画面に文字が表示されるだけです。
そしてほとんど何もできません。ニュースがあるかどうか聞くと
オーディオやビデオを流せないと言うし
パソコンを英語でなんと言うか聞いてみると
肝心な答えを教えてくれません。
ただ一つだけすげー活用できる使い方を見つけてしまいました。
それがタイマー機能。要は「何分計って」とAlexaちゃんにお願いするわけです。
お外でこれが使えるのは最強です。
なぜかって?
ワタクシ、大阪のバイクシェアを月々2200円払って使ってるんですが
これ1回30分を超えてしまうと、30分ごとに追加料金が165円発生してしまいます。
ということは、自転車を借りてから30分以内にバイクシェア専用の駐輪場へ返却しないといけないわけです。
そこで役立つのが腕に巻き付いているSmart Band 7 ProのAlexaちゃんなわけですよ。
自転車を借りる前にこれに向かって「30分計って」と言っておけば
Smart Band 7 Proの画面上に追加料金が発生するまでの残り時間が表示されるので
ムダなお金のお支払い防止可能。
もちろんSmart Band 7と同じく指で画面操作でタイマーを設定してもいいんですが
音声でタイマーを設定できるのはカンタンかつ便利かつスマート。
地味ですが使えるSmart Band 7 ProのAlexaちゃんです。
Xiaomi Smart Band 7 ProとSmart Band 7はベクトルが違う製品
ここまでレビューしてきて気づきました。
Smart Band 7とProは少々違うベクトルの製品だなと。
Smart Band 7はフィットネス機能重視の人向け
自分の運動を客観的な数値で評価してくれるトレーナーみたいな感じ。
でもスマートウォッチっぽい動きもしてくれる。
Proはスマートウォッチとして使いたい人向け
画面が広いので画面が見やすく、受け取ったスマホの通知も読みやすい。
画面の大型化で操作もしやすい
でも簡易的にでも運動を記録してモチベーションアップにつなげることもできるし
屋外でのウォーキングやランニングならスマホがなくてもSmart Band 7 Proだけで軌跡の記録ができると。
・フィットネス機能重視ならSmart Band 7
・スマートウォッチがほしいならSmart Band 7 Pro
どちらを買おうか迷ったらこういう視点で検討してみるのもいいですよ。
どちらもそこまでお高い製品ではないので
例えば最初は7000円のSmart Band 7をお試しで買ってみて、それでよければ万々歳。
もうちょっと画面が大きかったらな~とか、GPS使いたいな~とか思い始めたらSmart Band 7はメルカリ行きにして
Proを買っちまう。
こんな感じのラフな買い方でもいいんでねぇかとも思っちゃいます。
2023/4/13追記 すまぬ